このページのゴール:
本ページでは、Onboardingについて以下のことができるようになることをゴールとしています。
- Onboardingのガイドの企画〜評価までの一連の業務フローをイメージできるようになる
- 各業務フェーズにおいて、チェックすることのサンプルを理解する
- 何をNGとするのかを理解する
全体の流れ
①ガイドの企画 → ②企画の承認 → ③ガイドの実装 → ④ガイドのテスト → ⑤ガイドのリリース → ⑥ガイドの評価
①ガイドの企画
ガイドの企画担当が、エンドユーザーの課題、Onboardingを使ってどのようにしたいのか?を言語化します。
企画項目 | |
エンドユーザーの課題 | (サンプル)
いつ: 施策編集しようとしたとき
どこのページで: 施策一覧画面で
どんな課題が発生しているのか?: 新しくゴールコピー機能がリリースされたが知らない
それはなぜ?: 認知/周知活動を行っていないため
どんなデメリットが発生する?: コピー機能を使って、ガイド作成を効率的に行えない |
対象のエンドユーザー(数) | ツアーを作成しているお客様 |
実行したい解決策案 | ポップアップを表示によって、ツアー作成時にゴールコピーを使って効率的にガイドが作成できることを周知する |
(あれば)解決策以外の策 | ・メールマガジンの配付
・CSによるハイタッチでの周知
・Slack等でコンテンツの配付 |
ガイドの評価 | ■Good
・認知
└対象エンドユーザーのうち、50%以上にポップアップが表示されている
・情報が届いている
└対象エンドユーザーのうち、ポップアップ内に埋め込んだアンケートボタンでGoodが4件以上押されている
・タスクを実行しているか?※本当は取りたいが取れない
└ゴールコピー機能の利用率(数字が取れないため、今回は断念)
■Bad
・ポップアップ出すことによって、エンドユーザーの操作が阻害されている |
実施する期間 | 2024.10.xx~2024.10.xx(または定常施策) |
ガイドの評価の例
ガイド評価に関しては、上記だけでなく、以下のような例もございます。
◯定量
- 情報を認知できたか?
- ガイドの表示回数がターゲットエンドユーザーのうち50%以上になっている
- ステップ1→ステップ2への遷移率が30%以上
- 認知した情報がわかりやすかったか?行動変容につながったか?
- ゴール/ポップアップの完了率が20%以上
- アンケートを行い、わかりやすかった(Good)ボタンがBadよりも多い
- ガイドが表示されたエンドユーザーから問い合わせが発生していない
- もっと使いたいという問い合わせが発生する
- ガイドが表示されたエンドユーザーは表示されていないエンドユーザーと比較して、行動が変わっている(例:ボタンのクリック率が多い、タスク完了率が高いなど)
◯定性
- 情報を認知できたか?
- ハイタッチCS等がエンドユーザーからポップアップ/ヒント等のガイドについて見たよという声を受け取っている
- 認知した情報がわかりやすかったか?行動変容につながったか?
- 社内で説明するときにガイドを使いながら説明できて楽になったという声が上がっている
- エンドユーザーからポップアップ/ヒントを見て、わかりやすかった/解決したなどの声を受け取っている
- 社内から問い合わせが肌感覚として少なくなったという実感を持ったという声が上がっている
- 施策の定常化の声が上がっているか?
- 社内/エンドユーザーからガイドがなくなると不安という声が上がっている
- エンドユーザーからポップアップについて、企業の内部施策としても使えないか?という相談を受けている
- その他
- PdMから新機能リリースが簡単に周知できるようになったという声が上がっている
- 社内から今までやりたいけどできなかったことがガイドリリースによってできているという声が上がっている
- 基礎的な質問が減り、触ってもらっているからこそ発生する、より具体的で高度な問い合わせに変化してきている
②企画の承認
ガイドの承認者が①の企画を承認します。
#確認すべき事項 A. 同一アプリケーション/同一ページ内で複数の表示をしようとしていないか? └「どこのページで」を確認 B. 同一ユーザーに複数のガイドを連続して表示しようとしていないか? └「対象のエンドユーザー」を確認 └NG例: ポップアップを閉じたのにすぐ出てくるような体験になっていないか?それがユーザー体験を阻害しないか? C. 課題設定に問題がないか? └課題が事業の推進を妨げているものになっているか? └課題を解決することで多くのエンドユーザーを救えるか? └課題が実際に発生しているか? D. 解決策が明らかにユーザー体験を阻害するものになっていないか? ※やってみないとわからないものは問題なし E. ガイドの評価が決められているか?
③ガイドの実装
作成者がガイドを実装します。
#実装時に意識すること A. ユーザーの操作の邪魔にならないように工夫しているか? B. 文字数は少なく簡潔に作れているか? └エンドユーザーにとって情報過多になっていないか? C. フォントは大きめで見やすくなっていないか? └読みやすいと言われる最小のフォントは16pxと言われています。これより小さくなっていないか? D. エンドユーザーにとってわかりやすいか?
実装におけるNG例
- NG例1:エンドユーザーが重要な操作を行おうとしている最中に、ガイドが表示されて操作を妨げる。
- NG例2:ガイドのステップが多すぎて、エンドユーザーが読むのに疲れてしまう。
- NG例3:フォントが小さすぎて読みにくい。
④ガイドのテスト
作成者がガイドをテストします。
プレビューにおけるテスト
Onboardingのプレビュー機能を使ってテストする
#プレビューにおけるテストで意識すること A. 作ったガイドの見た目が問題ないか? B. フォーカスを当てている場合、フォーカス外れが発生していないか? └複数のアカウント環境で確認することを推奨します。(アカウント環境によって、クラス名が変わるなど、フォーカス設定が違う場合があるため。別途OnboardingCSと相談しながら進める。) C. ヒントの場合、配置場所が適切か?他のページで配置されていないか? D. エンドユーザーにとってわかりやすいか?
プレビューでテストできないこと
- ポップアップの場合
- 自動表示条件に合致した場合に正しく表示されるかのテストはできません。
- ポップアップのプレビューでは、どんな状況でもプレビューされる仕様となっているためです。
- ツアー/ヒント/ポップアップ共通
- 埋め込みタグのパラメータに一致している場合に正しく表示されるかのテストはできません。
- プレビュー機能は、作成したガイドをすぐに確認できることを目的としており、パラメータによる挙動の確認を目的としていないためです。
テスト環境タグにおけるテスト
#テスト環境タグにおけるテストで意識すること A. 作ったガイドの見た目が問題ないか? B. フォーカスを当てている場合、フォーカス外れが発生していないか? C. ヒントの場合、配置場所が適切か?他のページで配置されていないか? D. (パラメータの設定をテスト環境タグでも行っている場合)パラメータのとおりに正しく動くか? E. 自動表示条件に合致した場合/そうでない場合で挙動が正しいか? F. エンドユーザーにとってわかりやすいか? G. ツアーとヒント、ツアーとポップアップ、ポップアップとヒントなど複数のガイドが混じり合った状況でもエンドユーザーにとっていい体験になっているか?
A~Eは作成担当者が実施。 F~GはQA担当/UXデザイナーが実施。
⑤ガイドのリリース
作成者(あるいは別の担当者)が関係者に公開する旨周知し、ガイドを公開します。
#リリース直前の確認 A.社内にガイドをリリースする旨の周知 └作成者(あるいは別の担当者)が └公開◯日前までに └〜〜の関係部署宛に └XX(何の情報)を周知する #リリース後の確認 A. 本番でも今までのテストと同様の動きをしているか? B. 違和感のある挙動になっていないか?
リリース直前の周知例
- 作成者(あるいは別の担当者)が
- 公開7日前までに
- サポートチーム、セールスチーム、開発チーム、CSチーム宛に
- 以下の情報を周知する
- ガイドリリース日:10月10日
- 対象のエンドユーザー:ツアーを作成しているお客様
- ガイドの目的:ゴールコピー機能を認知し、使っていただく
- ガイドの内容(概要): 1枚のポップアップでゴールコピー機能を紹介する
- 想定される影響範囲
- 解決したい課題
- ツアー利用しているお客様が、新しくゴールコピー機能がリリースされたが知らない
- 課題解決することでその後どうなることを狙っているか?
- ゴールコピー機能を利用し、効率的なガイド作成体験に変わる
- 懸念
- ガイドリリース後に、お客様から問い合わせいただく可能性あり
- 使い方もっと知りたい、邪魔なんだけどなど
⑥ガイドの評価
ガイドリリース後、PJチーム全体で①の企画で設定していた評価に基づき、振り返りを行います。
振り返り後、ネクストアクションを決定します。
振り返り後、ネクストアクション例
- ガイドの表示率が低い場合:ガイドの表示タイミングを調整し、エンドユーザーがより自然にガイドを目にするようにする。
- ポップアップのアンケート結果が悪い場合:ポップアップの内容や見せ方を改善し、エンドユーザーにとってわかりやすい情報にする。
- ゴール完了率が低い場合:ガイドのステップを減らし、簡潔にする。もしくは、エンドユーザーが該当機能を使用するタイミングでガイドを表示するようにする。
(参考)デザインルールについて
ガイドを統一的な形で作っていくために、企画前にデザインルールを作っておくことを推奨しております。
どのような項目が必要か?は以下をご参照ください。
ツアー・ポップアップ
ルール | |
ステップの横幅 | 原則:450px、650px,800pxのいずれかを使う
ただし、必要に応じて変更してよい。 |
タイトル文字の大きさ | 24px |
本文の文字の大きさ | 18px |
文章強調時の色 | アラート文: #D10075
ポジティブな表現: #46A6FF |
画像差し込みの場合の大きさ | 16:9の比率で画像を作成する
大きさは要調整(横380px×縦285pxが良いかもしれない。) |
ボタンの色 | 次へボタン:#46A6FF
前へボタン:デフォルト |
文章表現(トンマナ) | ですます調
読み手が明るい気持ちになるようポップに |
ヒント
ルール | |
ステップの横幅 | デフォルト値(350px)を使う
必要に応じて変更OK |
タイトル文字の大きさ | Large |
文章強調時の色 | アラート文: #D10075
ポジティブな表現: #46A6FF |
画像差し込みの場合の大きさ | 16:9の比率で画像を作成する
大きさは要調整(横380px×縦285pxが良いかもしれない。) |
アイコンの色/アイコンサイズ | 背景色: #ffffff
文字色: #000000
アイコンサイズ: 16px
文字サイズ: 13px |
吹き出しの背景色 | 白 |
文章表現(トンマナ) | ですます調
読み手が明るい気持ちになるようポップに |